紀北町議会は10日に総務産業常任委員会を開き、所管する課の7議案を審議し、全て「可決すべき」とした。一般会計補正予算(第1号)では、国の補助金を活用したカーシェアやプロモーション動画などによる活性化施策について説明があった。
補正予算のうち企画費では、国の過疎地域持続的発展支援交付金2820万4000円を活用した企画総合事業を行う。実施主体の紀北町観光協会に補助金を出し、
- ICT(情報通信技術)を活用した電気自動車によるレンタカーに近いカーシェア(概算1620万円)
- ドローンとAIを活用したプロモーション動画の制作、SNSによる情報発信、多言語対応のウェブサイトの構築(同400万円)
- 大学と連携した商品のブラッシュアップと新商品の開発(同300万円)
- 外部の専門家による研修などや体験プログラムの構築による外国人を含めた観光客の受け入れ環境整備(同500万円)
—の4事業を計画している。
カーシェア事業はバンタイプの軽の電気自動車2台を導入し、アプリによる予約とキャッシュレス決済で運用する計画。樋口泰生委員は、観光振興プランやおでかけ応援サービスえがおとの連携について質問。所管する上村毅企画課長は「集めたごみや荷物が運べるバンタイプにする計画で、地域の住民にも利用してもらえるのではないか。えがおは町内の交通手段の確保が目的だが、カーシェア事業のターゲットはアプリなどが使える若者層」と説明した。
大西瑞香委員は「補助金は1回限りで、維持費や経費は町の持ち出しになる。しっかりとした事業計画を練っておかなければならない」と注文をつけた。瀧本攻委員は「現状に対応するもぐら叩きのような施策。制約のない補助金であれば、もっと前向きな事業をしなければならない」と苦言を呈し、反対討論も行った。
水道料金を10月から3割引き上げる水道事業給水条例の一部改正について、大西委員は「水道料金の引き上げの必要性は理解している」とした上で、「引き上げまであと3か月、町民に十分に説明が届く計画はあるか。丁寧な説明が必要であり、自治会ごとに説明がいるのではないか」とただした。宮原優水道課長は「丁寧な説明が必要で、広報や公式ライン、ホームページで周知を図っていきたい。必要に応じて、出前トークで出向いて説明したい」と理解を求めた。
