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闇に光「田の虫出てけ」 子どもたちが豊作祈念

 稲の害虫を防ぎ豊作を祈る「虫送り」が6日、紀北町の船津地区から上里地区にかけて行われた。船津や上里の小学生を中心に約130人が集まり、「田の虫出てけ」と声をそろえ、たいまつを手にあぜ道を練り歩いた。

 虫送りは、春から夏にかけて全国各地の農村で行われてきた民俗行事。近年では農薬の普及や過疎化によって行わない地域も多いが、上里や船津では子どもたちの情操教育や校区を越えた交流の場として町青少年育成協議会三船ブロック育成部会が引き継いでいる。
 
 船津、上里の両小学校に子どもたちや保護者が集まり、森の上の雲が夕焼けで赤く燃える午後6時過ぎごろ、たいまつに火をつけて出発。鉦(かね)と太鼓を鳴らしながら練り歩いた。高学年の児童は火の点いたたいまつを持ち、低学年はきほく七夕物語で使われていたLEDをくくりつけたたいまつを手に進んだ。
 
 両校の中間ほどにある中里の丁字路で対峙し、「田の虫出てけ」と叫び合った後で合流。そのまま一群となって三船中学校を目指し、たいまつをくべたたき火に手を合わせ、火に焼かれた虫の供養と今年の豊作を祈った。
 
 内山王稀君(上里小3)は「みんなと一緒に虫を追い出せて楽しかった。これでおいしいお米が育つと思うとうれしい」と笑顔で話した。船津子ども育成会の植村元紀会長は「雨も心配だったが、思った以上に集まり、無事行えてよかった。自分たちがしてもらったことを同じように、今の子どもたちに返したい、という思いがある」と語った。
 

      紀北町

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