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全国制覇に自信 新宮高レスリング部 23日から総体

那智勝浦町で開催
 
 2026(令和8)年度全国高校総合体育大会レスリング競技大会・三笠宮賜牌第73回全国高校レスリング選手権大会(全国高校体育連盟など主催)は23日(木)、那智勝浦町天満の町体育文化会館で開幕する。地元・新宮高は学校対抗戦(団体戦)と各体重別部門に計6人が出場予定。安井春琉主将(3年)を先頭に、実戦形式での調整を進めている。開会式は同日午前9時30分。1時間後を目途に団体戦のトーナメントを開始し、24日(金)から26日(日)にかけて男女の個人戦を行う。
 
■序盤から勢いを

 団体戦で、新宮高は岐阜工業と1回戦を戦う。大会を約2週間後に控えた10日、メンバー全員が集まり、総当たりでのスパーリングを中心にフォール、タックルなどの動きを確かめた。個人戦を前に、51、55、60、65、71、80、125キロの階級別で争う、4戦先取制の団体戦で勢いをつけたいところだ。

 先鋒は51キロ級の大槻遼明選手(2年)が担う。高校から競技を始めた初心者ながら、隙を見せた相手の懐(ふところ)に即座に潜り込む敏捷性を武器に、5月の県大会で4位に入った。藪中(やぶ・あたる)顧問は「日ごろから一生懸命。怖気づかず、やってきた練習を見せてほしい」と目をかける。人数が1人足りないため、1敗分のハンデを背負うことになるが、大槻選手は「一つでもポイントを多く取る」。逆境を前にしても勇敢な表情を見せた。

 55キロ級の宮本参歩選手(1年)は中学全国2位の実力者。足腰が強く、体勢をほとんど崩されない。県でも2位に入り、順調な仕上がりを見せた。「強い子がどんどん出てくるのが全国。勝っていきたい」と持ち前の勝負強さを見せつける。

■トリまで実力者ぞろい

 「実感が湧かない」と漏(も)らしつつも、マットに上がると次々と強力な技を繰り出すのは60キロ級の辻文汰選手(2年)。一度ホールドすると離さない粘り強さが武器だ。藪顧問は「器用なレスリングをする。地の利を生かした力を発揮してほしい」と中盤の要に期待した。

 65キロ級で勝利を狙うのは村尾吏都選手(1年)。ジュニア時代からの経験者で、成長期を迎え力強さが出てきた。「地元で全国大会があるなんて初めて。会場を盛り上げたい」と目を輝かせる。県でも3位入賞しただけに、先輩に続く実力は十分にある。

 71キロ級は“横綱”の安井主将。昨年、全国の地を踏み、3回戦に進出した。優勝した県大会について「攻めに重きを置き過ぎて防御が疎(おろそ)かになった」と辛口に振り返るストイックな性格。両足タックルといったシチュエーションごとに戦法を変える器用な一面も。歴は小学1年生からで、チーム内では最も長い。果敢に勝負を挑んできた小学生選手を軽々と持ち上げ、笑い合う様子からは、大舞台を前にしても余裕すら感じさせる。主将は「団体戦に勝つと個人戦でもムードが乗ってくる。一本で決めて、早めに試合を終わらせる」と力強かった。

 しんがりは80キロ級の濵口大雅選手(2年)が務める。大槻選手と同様に、高校で初めて門をたたいた。自他ともに認める努力家で、周囲と同じメニューをこなす。遠慮なしに向かってくる相手に太刀打ちできるようにと、休日も筋力トレーニングを続けた。県で2位入賞と頭角を現し、指揮官は「自信をつけている。持ち味を出せれば」と一目置く。流れに乗りたい新鋭は「地元で優勝したい」と闘志を見せた。

■感謝は結果で

 目標は団体戦と出場全選手の優勝。減量中は食事管理が欠かせず、食材を茹でるなど、調理法にも気を配っているという。藪顧問は「親や寮母に協力してもらった。地元開催ということは、感謝を結果で見せられる機会」と語り掛けた。会場では練習を共にする新宮ジュニアレスリングクラブの選手らも見守る。地元の熱気を背に、仕上がりは完璧に近づきつつある。

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