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地域で最後の思い出づくり 矢口小 閉校控えさよなら運動会

 紀北町立矢口小学校で2日、「さよなら運動会」が行われた。児童や保護者、卒業生、住民ら約300人が集まり、今月末で閉校する学校で掛け替えのない思い出をつくった。

 閉校を前に子どもからお年寄りまで多くの人に思い出をつくってもらおうと、「全力・絆・協力 運動会、感謝の気持ちを込めて」をスローガンに開いた。運動会は2学期に実施したものの、途中で降り出した雨でプログラムの一部変更を余儀なくされるなどしたため、あらためて取り組んだ。
 
 全校児童12人が赤白のチームに分かれ、グラウンドで躍動。10月の運動会では体育館の中で行った南中ソーランも、陽光を浴びながら、声を合わせて見事な演舞を見せた。
 
 一般参加競技も多くあり、リレーではバスケット選手の格好やチャイナドレスを着た人も参加し、声援と歓声が沸き、大いに盛り上がった。
 
 閉会式で、児童を代表して岩本充君(5年)が「今日のためにみんなと協力して、たくさん準備して、思い出に残る最高の運動会になった」と話した。
 
 藪中一浩校長は「君たちの頑張りに感動している。みんなで絆を深めて、ますます仲良くなり、矢口小をしめくくろう」と呼び掛け、井土和久矢口浦区長は「絆と信頼関係をよく見せてもらった」と述べた。
 
 子どもたちにプレゼントが贈られ、子どもたちからも担任教師にサプライズで金メダルが渡された。締めくくりに餅と菓子がまかれ、地域としても思い出となった。
 

      紀北町

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