少年の主張紀北地区大会が6日、紀北町島原の若者センターで開かれ、尾鷲市と紀北町の各中学校の生徒が作文を発表し、成長を通じて感じたこと、考えていることを伝えた。
中学生の思いを聞くことで、子どもへの理解を深め、今後の活動に生かそうと、紀北地区青少年育成市町民会議連絡協議会と、公益財団法人三重こどもわかもの育成財団が毎年行っている。主催者のほか、開催地の紀北町の尾上壽一町長や、両市町の教育長、生涯学習課長らが出席した。
同協議会の林安志会長は「今の社会、そして未来を担う中学生のみなさんがさまざまな経験を通じて抱いた感動や疑問、熱い思いを私たち大人に真正面からぶつけてほしい。皆さんの真剣なメッセージをしっかりと受け止めて今後の活動に生かしていくと約束する」と呼びかけた。
尾上町長は「中学生の皆さんがこの大会で司会や受付、案内などに取り組んでいる姿や、家族や地域、社会や平和について思いを発表することは重要で貴重な体験であり、大人にとっても皆さんの意見を聞くことは大いに価値がある」と話した。
丸田仁子さん(尾鷲3)が「命のバトン」、庄司洸太朗さん(輪内3)が「たった一つの命 命どぅ宝」、中野倖治郎さん(紀北3)が「私の家のはなし」、山口杏さん(三船3)が「平和について」、海上優さん(潮南3)が「『多様性』の現状」、武岡美里さん(赤羽1)が「バナナはおやつに入りますか?」、片岡貫太さん(赤羽3)が「東京の長所、地方の長所」と題した作文を発表。世界平和や社会の変革、家族などについて、自分の考えを堂々と述べた。
文化発表では赤羽中の生徒が太鼓演奏、紀北中の生徒がエイサーを披露し、大会に花を添えた。
