東長島の家に妻と２人暮らし。県外に看護師と薬剤師の娘が２人、地元で歯科医院を継いだ長男が１人で、孫が７人。

　趣味はハイキング。熊野古道をきっかけに４０代から歩き始め、歴史にくわしい妻の解説つきで県内外を歩く。「歩いていると思わぬところに咲いている花を見つけたり、地域をよく知ることができる」とし、町内の多田ケ瀬や銚子川、春の大台ケ原などの魅力を語る。

　歯科医の診察の合間に小説を読んでいて、好きな作家に山本周五郎や藤沢周平。「歴史上の大人物より、市井の何でもない人々の物語がとても良い」

　町長選の出馬の勧めは４０代のころから話があった。「選挙は手伝っていたが、あまり良いイメージがなかった」と一線を引いていたが、町政の課題について耳にする機会も多く「問題だと思う人がやったらどうか、という気持ちが、自分でやってやろう、と思うようになった。地味でもよい、不安を取り除く行政の役割を担いたい」と意気込んでいる。