紀北町相賀、北川直人さん(70)の野鳥写真展が、海山公民館ロビーで開かれている。地元を中心にこの6年間で撮影したオシドリやオオヨシキリ、メジロ、ヒバリなど66点が展示されている。6日(日)まで。
北川さんは写真を撮影して半世紀以上のベテラン。30年ほど前から野鳥を撮影し、何度も個展を開いている。今回はA1~A3ノビの写真を飾っている。
「鳥をアップで撮影するのではなく、周りの景色と一緒に撮りたい」と、鳥だけでなく花や川など構図にこだわりを感じる写真が多い。冬の銚子川では、警戒心の強いオシドリを撮影するためにテントにこもってレンズをのぞき続け、水しぶきを上げながら連なって飛び立つ瞬間を見事に収めている。
カワヅザクラやウメ、キブシなど花とともに小鳥を撮影した写真も多い。お気に入りは南伊勢町で撮影した、カワヅザクラに囲まれながら仲睦まじく体をすり合わせる2羽のメジロという。ほかにも、ルピナスから飛び立つヒバリ、ハスの花の真ん中にたたずむオオヨシキリなどもある。
撮影のために遠出することも。体毛の微妙な青色の色合いが美しいブッポウソウは岡山まで撮影に赴いたという。
北川さんは「季節を感じられるのが野鳥の写真の魅力。ぜひ多くの人に見て楽しんでほしい」と来場を呼び掛けている。
開場時間は午前9時から午後5時まで。6日は午後4時まで。