尾鷲市向井、三重県立熊野古道センターで特別企画展「くまのみちを歩く 熊野灘沿いの峠道を歩く」を開いている。10月6日(日)まで。
同センターは開設以来、熊野古道伊勢路、東紀州の自然や歴史、文化を紹介する『くまの・みち叢書』を順次刊行している。その中で、令和5年の発行分から、各峠道の石標や石仏、道の状況などを紹介する。
展示室には、パネル13枚が並べられていて、羽後峠の猪垣や石標、三木峠の石段、飛鳥神社の玉石などの写真と解説文を見ることができる。
担当者は「世界遺産登録20周年を迎え、これまでの間は保全団体や地域住民によって適切に管理保全され、すばらしい文化的景観が継承されている。伊勢路の魅力を再確認し、実際に歩いてすばらしさを体感するきっかけになり、このかけがえのない文化的景観が後世に引き継がれることを願う」と話している。