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明治時代の貴重な風景も 尾鷲の古写真展 68点を紹介

 尾鷲市立中央公民館1階の郷土室でミニ展示「尾鷲の古写真展」が開かれている。郷土室が所蔵する53冊のアルバムにある写真から、68点を紹介している。

 郷土室では平成30年度から令和2年度にかけてアルバムの写真の目録化に取り組んだ。写真と元の写真をスキャンしてプリントアウトしてアルバムに残してあるのものを合わせて約4000枚に上ったという。
 
 アルバムのうち40冊は「おわせ今昔写真の会」(土井基夫代表)が、市制20周年にあたる昭和49年に寄贈したもので、明治29年ごろから昭和40年代に撮影された写真などがあり、市制20周年事業で約500枚が体育文化会館で展示されている。
 
 今回はこのうち68点をパソコンで取り込み、L判サイズにプリントアウトして紹介している。また、アルバムの一部や、写真に写っているものと同じ当時の道具をいくつか展示している。
 
 特に古い写真では、尾鷲尋常小学校の写真(明治35年)や青年会図書館の開館(同)、古戸野で行われていた草競馬の様子(明治39年)や表忠碑の除幕式の時と思われる中村山での写真(同)、八幡神社祭礼(明治40年)などがある。
 
 このほか、火力発電所用地造成中の写真、にぎわう大鷲館通り、市制10周年の記念式典の様子などの写真を紹介している。
 
 担当している学芸員の脇田大輔さんは「図書館や公民館活動で中央公民館にお越しの際に、お気軽にお立ちよりください」と呼び掛けている。
 
 10月6日(日)まで展示している。毎日午前9時から午後8時30分まで見ることができる。
 

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