秋の全国火災予防運動が11月9日(月)から15日(日)まで実施される。各地の消防と関係機関が、住宅防火対策や林野火災予防対策を重点に広報や啓発を強化する。
私が子どもの頃、「火の用心、マッチ一本火事の元」というキャッチフレーズをよく聞いた。さすがにマッチはあまり見られなくなったし、簡易ライターも喫煙者の減少とともに見る機会が減った。また、小さな子どもが簡単に火を点けてしまわない工夫も取り入れられている。
近年、大規模火災のニュースをよく見るように感じる。古い住宅密集地では規模が大きくなりやすい。8月31日午後に伊勢市の明倫商店街で発生した火災では合わせて58棟約4300平方メートルが被害にあった。一人一人の「火を出さない心掛け」が重要。
とりわけ強く訴えたいのが、野焼きの危険性。近年、広島、岩手、愛媛などで大規模な山林火災が発生、鎮火まで長期化し、甚大な被害が出た。
いわゆる野焼きは法律で原則禁止されている。乾燥した日や風の強い日には、わずかな火でも一気に燃え広がる。ひとたび延焼すれば近隣住宅や山林を巻き込み、取り返しのつかない被害を招く。昔は「落ち葉を焼いて、焼き芋を作る」といったこともあったが、現在では御法度。この地域でもまだまだ野焼きが広がって火災になる事案が見られる。
統計資料などを見ると「放火または放火の疑い」も出火原因の上位になっている。自宅の周りに火を点けられる要因となるものを置かないことが対策となる。
住宅火災では、逃げ遅れないことがまず大切。住宅用火災警報器(住警器)の取り付けが義務になり久しい中、「電池切れ」でいざという時に警報器が作動しない懸念がある。万が一出火してしまった時に命を守る道具が住警器。適切に作動するよう、定期的な点検を心掛けたい。
