一般社団法人東紀州地域振興公社はこのほど、昨年1年間の熊野古道伊勢路来訪者数(推計)を発表した。延べ人数は前年に比べて9696人(2.8%)減の34万1014人だった。
夏季の猛暑や長期間にわたるクマアラートの影響もあったが、前年の世界遺産登録20周年の効果が持続して旅行会社のツアーが継続されたこと、語り部の依頼件数も好調で、前年に比べて微減にとどまった。
東紀州17の峠やコースの集計で、語り部による案内人数、熊野古道関連イベントへの参加人数、登り口の調査データなどを参考に推計。来訪者が最も多かったのは、浜街道・花の窟の15万4498人で、全体の45.3%を占めた。次いで松本峠の7万1038人、馬越峠の3万9278人。松本峠や馬越峠は前年を割り込んだが、浜街道・花の窟は国道42号沿いにあり道の駅も整備されて訪れやすく、特に紀南方面で長引くクマアラートで、峠からコースを変えた来訪者もいたとのことで、前年を331人上回った。
また、増加率が最も高いのは始神峠の25.5%、次いで観音道の24.9%、二木島峠・逢神坂峠の22.7%だった。
同公社は「引き続き、歩かれる方の利便性の向上対策や情報発信などを、観光関連事業者、三重県、地域内市町などと連携して実施し、より多くの方にご来訪いただくとともに、宿泊・飲食など地域での消費の増加につなげていく」とコメントしている。
