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生徒のアイデア形に ヤタガラスの足跡ミカンパン

緑丘中の中井さん 洋菓子店が協力
 
 新宮市立緑丘中学校の授業の一環で、中井柚葉さん(2年)が考案した「ヤタガラスの足跡ミカンパン」がこのほど、市内の洋菓子店「洋菓子のエンゼル」の協力で完成した。店主の産屋敷浩さんが12日、同校を訪れて生徒に試食を提供。かわいらしい見た目と甘い味わいに、教室は笑顔であふれた。
 
 取り組みは、2年生の美術の授業で実施。もともとはコロナ禍で職業体験学習ができなかったことから、代替となるキャリア学習として総合的な学習の時間で始まり、地元事業者と協力して商品化する学びとして続いている。昨年度からは、美術で食品サンプルを作る学習と合わせて行っている。
 
 生徒はそれぞれ考案したお菓子やパンをプレゼンテーションし、クラスごとに代表を選出。2クラスの代表が文化祭で発表し、生徒や来場者の投票によって商品化する作品を決めた。
 
 中井さんは、地元に伝わるヤタガラス伝説と和歌山県の特産品であるミカンを組み合わせたパンを考案。食品サンプル作品をもとに産屋敷さんが試作を重ね、商品化に取り組んだ。
 
 パンの間には、高級品種「せとか」の果汁を使ったミカンクリームと、ホイップクリームの2種類を挟み、オレンジ色に着色したホワイトチョコレートを上からかけてミカンの皮を表現。チョコレートでヤタガラスの3つの足跡を描き、中央にマジパンで作ったヘタを添えてミカンらしく仕上げた。
 
 完成品を見た生徒からは「かわいい」と歓声が上がり、試食した生徒も「おいしい」と笑顔で味わっていた。
 
 産屋敷さんは「何度も試作を重ね、中井さんのイメージに近いものになったと思う」と話し、中井さんは「めったにない貴重な体験をさせてもらった。自分が考えたパンが販売されるのは実感がわかないが、家族が楽しみにしてくれている」と喜びを語った。
 
 パンは16日から「エンゼル」で店頭販売する。数量限定で、材料がなくなり次第終了する。予約注文も受け付ける。

      3月14日の記事

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