オフレコとは、秘密保持のために記録や公開をしない報道用語。記者という立場上、オフレコのような話はたまにあるが、記事づくりと今後の取材の参考になる程度でしかない。
オフレコを前提とした非公式の取材で、安全保障担当の政権幹部が個人的な思いとして「私は核を持つべきだと思っている」「具体的な検討は進んでいない」と述べたことがニュースになっている。
個人的な見解として、一方的に押し付けられたオフレコを破ることはあり得るが、公開した社会的意義は問われることになる。
政権幹部の個人的な見解が、唯一の被爆国で非核三原則を掲げる国是に反したことは許されることではない、ということか。与野党から批判が集まっており、結果論として報道側の正義は成り立ったようにもみえる。
個人的には核保有には反対だが、国の在り方は全てが自由な国民的な議論の上で決まるべき。今回の報道は核配備への道を遮ったのか、議論を闇に閉ざしたのか、今は分からない。
(R)
