この仕事に就いてしばらくたつまで「1000円弱」は「1000円と少し」だと思っていた。自分が記事を書く時は「約」や「およそ」と書くので、本文に「いくら弱」などと表記する機会は少ない。
先日、地震の揺れを示す「震度5弱」は、揺れから計算される「計測震度」では「4.5以上5.0未満」、「5強」が「5.0以上5.5未満」(6弱、6強も同様)と初めて知った。震度5から6の間の弱い方と強い方と思っていたから驚いた。震度5は計測震度が4.5以上5.5未満ということなので間違っていないが、5.2とかが「5弱」と考えていたので勉強になった。
地震の揺れを0~7(5と6は弱・強に分かれる)の10段階で示すようになったのは、前年の阪神大震災を受けた1996年のこと。
数字より「立っていられない」とか「木造家屋が倒壊する」などの方が印象として理解しやすい。現象から震度を割り出す方法は使われなくなったが、分かりやすい指標がないと防災行動には生かしにくい。
(M)
