前回の当欄で「秋の味覚を感じようと思う」と記したばかりだが、早速、栗入りの山菜おこわを食べる機会があった。パッケージの既製品のため、ふんだんにとまではいかなかったが、甘みのあるホクホクの栗がおいしかった。
今年はミカンもたくさん食べている。当地方では年中とれるだけに秋に特化しているわけではないが、旬の味覚に変わりはない。親戚や知人からの頂き物が大半で、なくなりかけた頃にまた頂くため、リビングのテーブルには常にミカンがある状態。味わったのは極早生や早生温州で、どれも甘くておいしい。いつもなら水っぽいものもあるが、今年はいわゆる“外れ”がまったくなくて驚いている。食前、食後、食間、いくらでも食べられる。
わが家の食卓もそろそろ冬仕様に代わる。寒さとともに鍋料理やおでんが恋しい季節。スーパーではさまざまな味の鍋用のスープが並び、どれを買おうか悩む。味が違えば週に何度でも大丈夫だ。調理もラクで、残ったスープでラーメンや雑炊にして味わえるのもよい。などと、最近は食べることばかり考えているような気がする。
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