「甘じょっぱい食事に注意」という書き出しで始まる研究の記事を読んだ。京都府立医科大学とハウス食品の研究グループの研究成果という。
東紀州では「甘辛い」という方が普通だろうか。記事によると、食塩水をしみ込ませたろ紙と、食塩水と砂糖水をしみ込ませたろ紙を味わってもらい、感じ方を調べたそう。
結果は、塩の味に忌避反応を示す人の割合は、砂糖水を一緒にしみ込ませた場合には低下したという。
かなり前に御浜町で生活習慣病予防の取り組みを取材した時、「この地域の人は甘辛いものが好き」という話をしていた。自分も砂糖じょうゆの味が好きである。あれから10年以上がたっているが、傾向に変化があるのかどうか。
味付けは、使う食材とともに食文化の大きなポイントだが「ハレの日」の食事ではなく、日常の食事の傾向が健康によくないものなのはリスクが高い。昔ながらの味付けのレシピは、正月や祭り、祝い事の時などのために大切に保存しつつも、現代風に変えていくことが求められる。
(M)
