先だって、北海道の北広島市が「エスコンフィールド北海道で草野球ができる権利」をふるさと納税の返礼品として出品した、というニュースを見た。寄付額はなんと2500万円。複数人での分割も可ということのよう。話題づくりにもなったことと思う。
「その自治体を応援」という趣旨から外れた運用がしばしば課題として取り上げられるふるさと納税。返礼品の価格が「寄付額の3割以下」ということになり、自治体への応援という要素が強まった。あるいは返礼品そのもののファンになっている人もいるだろう。
「モノ消費からコト消費へ」と言われてかなりの時間がたつ。その自治体でしかできない「オンリーワンの体験」は、今後、返礼品だけの独自の付加価値が付くことが条件だが、より注目を集めることになると思う。
体験事業をしている業者と連携して取り組んでいくことで、事業者自身の取り組みの磨き上げにもつながることが期待できる。返礼品にすることによる宣伝と通常の事業との相乗効果発揮に期待したい。
(M)
