「残業キャンセル界隈」を名乗る若者が増加中だという。最近SNSや若者の間で流行している「◯◯キャンセル界隈」という現象。これは自虐的なニュアンスを含みながら、やりたくない、回避したいという同じ価値観を持つ仲間を見つけるための合言葉だそう。
界隈という表現で緩やかなコミュニティを示す。代表的なものに、「風呂キャンセル界隈」「外出キャンセル界隈」などがある。先日、息子が風呂キャンすると言っていて、「汚いからあかん」と一蹴したばかり。
キャンセル界隈に共通するのは、義務感からの解放であるという。その選択を肯定的に捉える文化が生まれ、ついに職場にも普及したのが残業キャンセル。定時になったら仕事が残っていても帰る。上司は大変困るし怒る。しかし、仕事や責任を放棄するのではなく、あくまで残業をしないスタイルということらしい。
年代や性別にもよるだろうが、プライベートを犠牲にするほどの残業ならともかく、きちんと報酬が払われるのであれば、残業より家事をキャンセルしたいと思うのは、働く主婦界隈の独り言。
【織】
