今回の参院選は、戦後政治の転換点の一つになる選挙だったのかもしれない。民主主義社会において、選挙の結果は何よりも正しい。
躍進した参政党が掲げる「日本人ファースト」は不条理な外国人排斥を意味しないとしても、それでも飲み込みにくさを感じるところはある。観光立国や労働力の確保のため、日本は今後も多くの外国人を受け入れ続けていく必要はあるが、今回の結果はグローバル化や多文化共生社会の課題が表出した、と理解している。
この地域でも川や海でマナーの悪い遊泳客はいて、その一部に外国人がいる、という話は聞いている。その一方で、少なくとも近所に住む外国人の生活マナーは決して悪くなく、地域の祭りやイベントに積極的に参加する姿も見ている。外国人実習生と漁船に乗り、手作りのお菓子をふるまってもらったこともある。
都会ならいざ知らず、人口減少が進む地方では外国人との共生はまちの存続の必要条件。私たちは良き隣人であり、大切な仲間になれるはずだ。
(R)
