7日に発生したアメリカ・ロサンゼルスの火災は甚大な被害を出している。カリフォルニア州のホームページによると、日本時間20日午前9時までに計164平方キロ以上に広がり、1万4362棟の建物が破壊された。尾鷲市の世帯数が約8800なので、それ以上の被害があったことになる。
高級住宅街ということで、被害金額も桁外れで、20兆円を超えるとされる。日本の一般会計予算、いわゆる国家予算が115兆円なので5分の1から4分の1に匹敵する額となっている。
「一部の富裕層が自分たちの邸宅を守るために民間のプロ消防隊に大金を投じている」とのニュースもあった。1時間2000ドルという業者もあるそう。子ども向けの租税教室で視聴する「税金のない社会」の、お金持ちでないと消防サービスが受けられない場面を思い出した。
消防予算を減らしたからだ、と同市の市長が批判を受けているそう。どこかに批判の矛先を向けたい気持ちは分かるが、まずは被害をできるだけ抑えることが重要だろう。
(M)