新宮市下本町の丹鶴ホールで、展示「世界で活躍するJICA海外協力隊」が開催されている。JICA関西、わかやまJICAボランティア応援団、和歌山青年海外協力協会が共催で実施。海外協力隊について、隊員の体験談などをパネルで紹介し、その魅力や活動の意義を伝えている。
JICA海外協力隊とは、開発途上国の経済・社会の発展または復興に向けた活動に取り組んでもらう事業。20~69歳の日本国籍を持っている人が対象で、これまでに5万6000人を超える人々が参加し99か国で活躍した。毎年春と秋の2回、参加者を募集している。
展示では、実際の隊員の経験談をわかりやすくまとめて紹介している。ザンビアの小学校で理数科目の授業を行った太田和希さんは、「理科はなるべく身近に思ってもらえるように、数学はスモールステップでやる気を維持できるように心がけました」などとし、授業の風景や現地の食事、近所の通りなどを紹介した。
また、わかやまJICAボランティア応援団の活動についても紹介。和歌山県出身者や在住者の海外ボランティア活動を応援するとともに、地域社会の国際化や活性化を目指して、彼らの貴重な経験を地域社会で生かすための取り組みを示している。
和歌山青年海外協力協会のパネルでは「和歌山から世界へ 世界から和歌山へ」として、活動内容や理念を語っている。なお、関係する各種資料も設置している。