今年の元日は早起きして新宮市の王子ヶ浜に初日の出の撮影に出向いた。穏やかな天候で、日の出時刻が近づくと徐々に水平線付近がオレンジ色に包まれ、午前7時過ぎにはまぶしいほどの光を放ちながらその姿を現した。若者を中心に大勢が波打ち際に集まり、スマートフォンなどで撮影しながら、それぞれの今年一年の願いを込めていた。
そのまま近くの王子神社に向かい、元旦祭を取材。神社総代ら十数人が参列して神事を行う中、先ほどまで初日の出を眺めていた家族連れらが早速初詣に訪れ、手を合わせていた。その様子を見た総代会の代表は「今年は特に多い。ありがたいこと」と話した。
日本人の暮らしの中から生まれた信仰である神道。年頭に多くの人が初詣に訪れることからも、人々の生活に身近でなじみ深い存在と言える。日本人らしさ、日本人の心を改めて実感するのが正月だ。
年始のある会合の席で、今年一年「簡潔」を心掛けてほしいというあいさつがあった。決断、行動を早くすることが良い結果をもたらす要因になるとのこと。今年はとにかく前へ一歩ずつ、歩みを進めていきたい。
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