尾鷲高普通科の2年生が地域課題の解決策を考える「まちいく」の発表会があり、尾鷲市と紀北町を担当した各3班ずつが発表した。
尾鷲市が提示した課題は、ふるさと納税と尾鷲高校の魅力向上。発表の中では、特に高校生による釣り大会に可能性を感じる。釣りは尾鷲の観光資源の中でも集客力が高いが、近隣自治体との差別化が課題。目新しさがあり、魚食振興にもつながり、魚のまちとして尾鷲がPRできる。
紀北町の課題は、町内への若者の就業促進。どの提案も興味深く、さらに地元の高校生が町内の先進的な一次産業を見知ったことは大きい。少なくとも、実際に仕事場を見学して、事業者の話を聞いた生徒の漁業や農業のイメージを変化させることはできただろう。
SNSを活用した情報発信だけでなく、アンテナショップやイベントとの連携にも触れており、どの提案も実現可能な範囲をとらえている。生徒の考えは地に足が着いていて、大人以上に冷静に地域の課題と可能性を見ている。
(R)