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病児保育 来年秋開始へ 旧蓬莱給食調理場を改修

 新宮市は、小さな子どもを持つ保護者をはじめ、市自治会連合会からも要望書が提出され、議会でもたびたび議論されていた病児保育について、市立蓬莱保育所に隣接する旧蓬莱共同調理場を改修して施設を整備し、来年秋の開始を目指すことを明らかにした。田岡実千年市長が29日、市議会12月定例会前の会見で発表した。今定例会に提出する一般会計補正予算案に設計費389万4000円を盛り込んでいる。
 
 病児保育とは、子どもが病気または病気の回復期にあり集団での生活が難しく、保護者が仕事などで家庭での保育が困難な場合に、専用施設で看護師・保育士が子どもを預かる制度。和歌山県内の9市では、新宮市以外の8市ですでに取り組んでいる。このうち田辺市は白浜町、上富田町、みなべ町と4市町の広域での運用で、田辺市内の民間病院内に開設している。近隣では串本町が町立くしもと病院で実施している。

 新宮市は当初、医師が常駐する病院併設型ができないか検討を進めたが、市立医療センターは院内でのスペース確保が難しく断念。専門職の雇用など財政面を踏まえると民間病院での可能性も低いことから今回、専用施設として直営で開設することを決めた。旧蓬莱共同調理場は令和3年3月末で業務を他の施設に移しており、現在は空き施設となっている。


利用は登録制、医師の診断必要
 制度設計の詳細はこれからになるが、現段階では、生後6か月から小学6年生までの新宮市民対象の事前登録制で、利用するには医師の診断(利用可能の判断)は必要になる。当日朝に発熱があっても急きょの利用は原則できない。施設内は個室6部屋(定員6人)の予定。今定例会で設計費の予算が承認されれば、来年度には工事費や運営費を計上し、職員体制確立や制度の周知を図る。田岡市長は「要望いただいていた施策を遅ればせながら進めることにした」と述べ、将来的には周辺自治体との広域連携を模索していく考えも示した。

■定例会は3日開会

 市議会12月定例会は3日(火)午前10時に開会する。会期は19日(木)までの17日間。一般質問は10日(火)~12日(木)の3日間を予定している。

 当局は今定例会に条例の一部改正など条例関係6件、一般会計や各特別会計の補正など予算関係5件、人事案件などその他6件の計17件の議案を上程する。一般会計補正予算(第4号)は歳入歳出にそれぞれ3億4460万2000円を追加し、総額を192億919万5000円とする。病児保育関係以外の主な歳出事業の補正は、生活保護扶助費に1億7650万円、下地虻沢線舗装工事に2520万円、林道ホイホイ坂線災害復旧事業に792万1000円|など。

      11月29日の記事

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