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日本とブラジル、友情の架け橋に 音楽交流コンサート開催 12月11日 丹鶴ホール

 ブラジル和歌山県人会創立70周年記念の「日本・ブラジル音楽交流コンサート~新宮城に思いをはせて~」が12月11日(水)午後6時30分から、新宮市下本町の丹鶴ホールで開催される。ブラジルのトップアーティストが出演し、筝(こと)や津軽三味線との和洋コラボレーション演奏を届ける。

 音楽を通して日本とブラジルの音楽文化の交流を図ることを目的に、両国の有志で作る実行委員会(小渕伸二委員長)が主催する。コンサートのサブタイトルにもなっている新宮城跡の保存整備活動に関わる人たちを応援したいと、ブラジルで音楽事務所を運営する鈴森静香さんが協力。活動を広く知ってもらうために、新宮城跡の見える丹鶴ホールで開催することになった。駐日ブラジル大使館、県、市などが後援する。
 
 コンサートでは、和歌山県出身で筝の第一人者である西陽子さんと津軽三味線奏者の木之下真市さんをはじめ、シェン・響盟・リベイロさん(尺八、フルート)、ガブリエル・レヴィさん(アコーディオン、ピアノ)、ネイマール・ヂアスさん(ブラジルギター、ベース)ら、ブラジルなどで活躍しているミュージシャンが出演する。新宮市出身の山口ちなみさんがピアノで参加するほか、地元バンド「コスモス」も友情出演する。
 
 チケットは、一般2000円、高校生以下1000円。新宮市の福田時計店(電話0735-21-2177)と那智勝浦町の鈴森自動車(電話0735-52-2231)で販売している。当日券も用意している。チケットの売り上げの一部と寄付は新宮城跡の保全と管理に活用する。
 
 同県人会は、ブラジルに渡った移住者により創立され、現在はその子孫たちが運営している。和歌山県は全国でも移民が多く、小渕委員長は「コンサートを機に移民文化についても知ってもらい、新宮城への思いが両国の架け橋となり、友情と理解がさらに深まることを望んでいる。ブラジルの音楽を生で聞ける貴重な機会。すばらしい演奏をぜひ堪能していただきたい」と話している。
 
 コンサート当日午後4時からは、1階ホワイエで倉本隆之さん作製の新宮城ジオラマ、栢木隆さんの新宮城想像鳥瞰図、小阪享志さんの新宮城写真、初公開の新宮城予想図などのパネルを展示する。
 
 問い合わせは同実行委員会事務局(電話0735-21-6006)。
 

      11月 7日の記事

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