尾鷲市出身の石伊雄太捕手が中日ドラゴンズからドラフト4位で指名された。虎と獅子に続いて、尾鷲に竜が加わった。
入団先の中日は3年連続で最下位に沈んでおり、絶対的な捕手の不在がチームの大きな課題の一つ。正捕手争いの中で石伊捕手にもチャンスは遠からず巡ってくるのでは、と期待してしまう。
上田大河投手は今季最後にプロ初の先発マウンドを踏み、4回無失点でベテランの引退試合に花を添えた。堂々とした投球は見ていて気持ちがよく、再建中のチームにとって活躍してもらわなければならない若手の一人だろう。
3人の先頭を走ってきた湯浅京己投手は国指定の難病の治療のために手術を選択し、リハビリに励んでいる。コロナ禍の中、あの闘志あふれる投球に救われてきた身としては、もう一度あの勇姿が見たい。もう祈るしかない。
決して大きいとは言えないこのまちで、3学年連続でプロ野球選手を輩出したことは異例で、快挙で、尾鷲の誇りである。来シーズンから、また楽しみが一つ増えた。
(R)