尾鷲市で懇談会や議会報告会が開かれており、市政の評価を聞くことが多い。この7年間の加藤市政を振り返ってみる。
ふるさと納税の増進や地域おこし協力隊の活用、尾鷲節パレードの復活など積極的な姿勢は目立つ。ゼロカーボンシティ宣言からの環境への配慮の推進から投資を呼び込む下地づくりは評価できる。
かつて「一丁目一番地」と言われていたSEAモデルは現時点での評価は厳しい。ごみ処理施設とバイオマス発電が頓挫して熱源を失い、釣り桟橋は案の定消えた。安全圏から押し出された野球場と公園だけでは活性化の起爆剤になり得ない。
加藤市長は懇談会で「大型製材工場誘致がうまくいくかで尾鷲の将来性がかわってくる」と述べている。全く同感で、加藤市政の評価は大型製材工場の誘致の可否にかかる。市として関われる部分は少ないかもしれないが、それでも政治は結果である。〝経済のプロ〟による企業誘致と産業振興で、雇用の創出が期待されているはず。尾鷲のため、できることは全て尽くすことを望む。
(R)