尾鷲市向井にある紀北広域連合の障害者支援事業所「ゆめ向井工房」の作品展が18日から、三重県立熊野古道センターで行われている。利用者の作品、大小約600点を展示しているほか、活動の様子を写真を並べたパネルで紹介している。
利用者らが、施設外実習として同センターの清掃に取り組んでいる縁で、施設の活動について理解を深めてもらおうと同センターと共催し「熊野古道センターをきれいにしている仲間たちの作品・パネル展」と題して毎年行っている。
会場には利用者が作ったクッション、指編みマット、貼り絵やビーズ製品、EM石けんなどが並ぶ。
糸をボンドで貼り付けてつくる貼り絵の作品では、令和3年4月から12月にかけて制作した、大きな風景画が目を引いた。向井から天満側を見た風景で、今はなくなった中部電力尾鷲三田火力発電所の230メートルの煙突があるころの風景を切り取っている。このほか、キャラクターや車など、利用者が興味を持ったものを作品にしており、個性が見られる。
パネルは、これらの自主製作作品を作っている様子や、EM活性液やひのき苗のポットを作っている様子などを取り上げている。
同施設では「皆さんに、利用者さんが能力を十分に発揮した作品に触れながら、事業所の日々の活動を理解していただければ」と来場を呼び掛けている。20日(日)午後4時まで。