先日、読者からの情報提供に基づき記事掲載した新宮市神倉~大橋通にかけての国道42号の路面の凹凸について、掲載後まもなくして道路管理者の国土交通省紀南河川国道事務所は舗装工事を実施し、状況は改善した。読者によると、原付バイクの転倒事故もあり、放置していれば交通安全上問題があっただけに、早急に対応してくれたことは道路管理者に感謝したい。情報を提供してくれた読者からも本紙に連絡があり、ほっと胸をなでおろしていた。
新聞の役割は日々の出来事を伝えることと同時に、今回のように行政機関に対しての意見や提言がある。取材活動で時には行政職員から煙たがられることもあるが、読者の代弁者として深く切り込む姿勢を常に意識している。住民一人が声を上げるだけでは届きにくいものでも、新聞記事で多くの人の目に触れることで、行政を動かすことができる。結果的に住民の生活が向上し、地域の発展につながれば、これほどうれしいことはない。
一方で、人員的・行動範囲的に自ら把握できる情報には限りがある。読者からの情報提供は大変ありがたい。
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