台風10号は進路が日々変わっている。西から東に曲がってくるコースとなり、最初に報じた22日正午現在の情報に比べ、紀伊半島への最接近も2日半、遅くなった。その分、準備をする時間に余裕ができたことになる。
23日付の記事を書く段階では、「土、日曜日に準備を」という気持ちでいた。日本の南海上からまっすぐ北上、27日には紀伊半島接近という予報だった。予報円の中心を通った場合、いわゆる直撃コースだった。
20年来台風の記事を書いているが、「東にずれてよかった」という経験は何度もあるが、これだけ大きく西側にコースが寄るのは初めて。理由はいろいろありそうだが、東紀州も、そして実際に台風が近づいたり通過したりする地域も含めて災害がなければいい。
海面水温が高い状態が続いている。これから本格的な〝台風シーズン〟に入る。いざという時にできるだけ困らないよう、台風10号のことに限らず、明かりや備蓄、冷却用品の確保など各自での対応に十分気を付ける必要がある。
(M)