50歳になる節目に初めての同窓会を開こうと、新宮市立緑丘中学校の1990年3月卒業生有志が準備に奔走している。準備の様子を取材したが、メンバーたちは子どものように目を輝かせながら昔話も披露してくれた。当時は7クラス248人の生徒がいた。市内一のマンモス校で、同級生同士でも一度も話をしたことがないというケースは珍しくなかったという。同窓会で「初めまして」という会話が普通にあるかもしれない。80人参加の目標達成を願いたい。
当方も近い世代だが、これまで中学・高校ともに学年全体での同窓会は経験がない。地元で暮らす仲間内でたまに集まったり、県外で暮らす仲の良かった幼なじみが帰省した時に食事に出掛けたりするが、会話は互いの近況報告と同級生の話題が中心。卒業以来会っていない友人も多く、当時の姿を思い出しながら、今の容姿を勝手に想像してみるが、おそらく今、まちですれ違っても気づかないだろう。
ただ、会っていなくても、風の便りで活躍を聞くとうれしく、自分への刺激とすることもできる。同級生は何年たっても大切な存在だ。
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