「光陰矢のごとし」で、暦はもう半年を終えようとしている。年々1年が短く感じてくる。60代も後半になると、1年の重みも何もない。これから先、スピード感は増すばかりだ。
新鮮な経験が少ないと、時間の経過は短く感じる。年を取るにつれて日々が単調になり、新しい感動が少なくなるため、時が早く過ぎるように感じる。
若ければ若いほど時間が長く感じる理屈だが、「オギャー」と生まれた瞬間から死に向かって動き出す。その人生の長さは誰にも分からない。
変化が激しく先行き不透明な時代が続くと、人は安全な環境に引きこもりがちになり、やりがいある挑戦すら遠ざけてしまう。若い人にはチャレンジ精神を失わず、ビジネスや社会における自分の目標をしっかりと見定めてほしい。
尾鷲市では市議会議員補欠選挙が行われることになった。政治への関心が薄いと批判される若者だが、「一丁やったろか」という気概のある挑戦者が新風を吹き込んでくれるものと期待している。人生は有限。思い立ったら今やるしかない。
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