闘犬として知られるアメリカンピットブルテリアが栃木県で行方不明となり、先ごろ無事に発見された事件。車の後部座席に乗せて走行中に、イヌがパワーウインドウを開けて逃げ出してしまったという想像すればかわいらしくも思える出来事だが、イヌ苦手勢としては、遠く離れた地域のこととはいえ見つかるまで気が気ではなかった。
今回は飼いイヌだったが、野生動物といえば近年、クマやイノシシなどが市街地にも出没して世間を騒がせている。当地方でも、三重県の尾鷲市や紀北町などで相次いでのクマの目撃情報が寄せられており、山でつながっている当地域では、いつどこに現れても不思議ではない。
イヌの脱走にしろ、クマの出没にしろ、児童の登下校に保護者が付き添ったりしているが、凶暴な動物に遭遇したら、大人でも丸腰ではただ単に逃げることしかできないと思う。特に野生動物は人々の暮らしを脅かす地域の課題となっている一方で、絶滅も心配されており、地球規模での共生というテーマも避けて通れない。今後の根本的な解決が求められる。
【織】