紙で作られたペーパードレスの試着写真撮影会がこのほど、社会福祉法人美熊野福祉会・cafeそらで開かれた。20代から80代の施設利用者らが純白のウエディングドレスを身にまとい、家族や職員らと笑顔で写真撮影を楽しんだ。
製作と演出を手掛ける高木陽子さんは長年、新宮高校などで家庭科を教え、手芸部ではペーパードレスの製作を指導。そして文化祭で、生徒が製作したドレスのファッションショーを開催するのが慣例となっていた。当時高校生だった私は、同年代の子たちが作ったドレスを同年代の子が着て歩く姿に感動し、純粋にかわいくてすてきだな、いつか着てみたいなと感じていたことを覚えている。
改めてペーパードレスをじっくり見てみると、言われないと紙でできているとは思えないほど重厚感があって美しい。紙だからといって決して使い捨てではなく、着る人に幸せになってほしいという作り手の思いがあふれている。女性なら誰しも憧れるウエディングドレス。いくつになっても夢を抱くものである。
【織】