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不連続線「影薄い父の日」

 5月12日、読者のお宅でも直接もらったり、離れて暮らすお子さんからプレゼントが届いたのではないだろうか。そう、言わずと知れた「母の日」。プロ野球も選手、審判共にピンクのアイテムを身に着けて試合に臨んだ。一目で「母の日仕様」と分かる。
 
 それに引き換え「父の日」は影が薄い。まず6月第3日曜日であることを知らない人が多い。筆者も覚えていないし、毎年の母の日と違い、数えるほどしか贈り物をもらった記憶がない。プロ野球も「父の日企画」はないだろう。
 
 時に命がけで出産する母は、コミュニケーションも父親に勝る。子どもの教育は母親任せの父親が多かった昭和40年代までは、プレゼントを贈る習慣さえなかった。カーネーションのような象徴的な贈り物がないのは歴史の違いか。
 
 母の日との格差も仕方がないと認めるが、父の日も母の日も子どもが親に感謝する日。「感謝の日」と一つにまとめてはどうか。家族の絆を強め、父、母を問わず親への感謝を平等に表現する。それでいいではないですか。
 
(N)

      5月14日の記事

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