台湾東部沖で3日に発生した地震。避難所の体育館に並ぶテントが話題になった。日本では、当初は「ざこ寝」の状態であることが多い。尾鷲市では一部で段ボール間仕切りが導入されているが、プライバシー確保やより快適な避難所生活に向けては課題も多い。災害関連死対策でもあるので早急に対応を進めることが必要だが、地方負担では整備は大変だろう。
能登半島地震を受けて本欄で、被災地支援用の給水車を都道府県で整備しておけばいいと提言したが、テントなども市町村だけでなく国や広域で整備するのが望ましいだろう。南海トラフの巨大地震など特殊なケースを除けば、被災する場所は限定されるので、周りの自治体からの支援が期待できる。共助の自治体版を考えればよい。
医療関係者の防災講話で、「日本の災害避難所は海外の難民キャンプより劣悪」との話をよく聞く。改善されているが道半ば。自身だけでなく、台風や豪雨によるものなど、災害が多い国であるから、こちらの備えもしっかりする必要がある。
(M)