串本町の「スペースポート紀伊」からのロケット初号機の発射が3月9日に正式決定した。地元では「本州最南端のまちが、ロケット最先端のまちになる」「ロケットによる地域振興を図る上で、まずは初号機の打ち上げ成功が大切」と期待を寄せる。
和歌山県は年内に〝空飛ぶ車〟の実証実験を開始する方針を示している。インフラの整備がしにくい地方にとってはメリットが大きく、南海トラフ地震の危険性を抱える紀伊半島では防災の観点から多様な交通や運搬ができる体制を構築しておく必要がある。
三重県では、紀北町など5町の「美村」のアプリの運用を開始。体調管理やオンライン相談は地方における医療の確保に寄与する。デジタル通貨による経済活性化は未知数だが、データが蓄積できれば新たな魅力の創造にもつながる。デジタル化が進む中、基盤づくりとしては重要な布石となる。
科学技術の本質は人の生活を豊かにして幸福にするためにある。地方だからこそ積極的に学んで挑戦して血肉としていく姿勢が必要となる。
(R)