能登半島地震は発災後10日たったが、引き続き懸命の救助、支援活動が行われている。尾鷲市や紀北町からも行政職員、消防隊員が現地に派遣され活動に当たることになった。余震が続く上に厳しい寒さの中での活動になる。体調を崩さないように支援業務に当たってもらいたい。
尾鷲商工会議所の新年祝賀会で、鈴木英敬衆議院議員が〝教訓〟に触れていた。詳細な検討は被災地が落ち着いてからになるだろうが、南海トラフ地震に備えるためにも対策が必要と思われる要素がある。
大きいのは道路網の寸断。多くの集落が孤立した上、救援の手を差し伸べることが困難を極めている。自衛隊員が土砂崩れを乗り越え徒歩で物資を運んでいる様子が報道されたが、本地域でも同様の状況になる可能性が高い。
海や空からも含めた経路の確保は大きな課題。海では耐震岸壁を増やすこと、空ではある程度の人員と物を運べるヘリポート(降下場所)の確保が必要。自助、共助は大切だが、少しでも公助が早く的確に届けられる環境整備を求めたい。
(M)