新年の幕開けは、日本中が震撼する出来事とともに始まった。被災者・被害者の方々にお見舞い・お悔み申し上げるとともに、今年はもうこれ以上の災いが起きないことを心から願う。
今年の干支(えと)は辰。十二支の中で唯一、空想上の動物である。古来より中国では権力の象徴とされ、日本でも水や海の神として多くまつられている。龍が現れると何かおめでたいことが起きると考えられる縁起のいい生き物。さまざまな願いを叶えてくれるだけでなく、あらゆる物事をよい方向へ導いてくれる力があるとされる。龍の活力にあやかって、上昇気流に乗った1年になりますように。
龍といえば、「山は火の滝、下り竜」と新宮節で歌われる神倉神社例大祭「お燈祭り」が、4年ぶりに従来通りの一般の上り子(のぼりこ・あがりこ)の参加を含めて開催される。気の早い人はもう、“おとう”に参加できると心が躍っているよう。うれしい気持ちも分かるし、わが家の男児の雄姿も楽しみではあるが、待つ身としては、事故やけががないよう無事に下りてくることが何よりの喜びである。
【織】