政治家、特に国会議員の「丁寧な説明」という言葉をよく聞く。いろいろなことで丁寧な説明をして、納得してもらってから施策を進めるのが政治家本来の仕事。ただ、政策以前の話題で「丁寧な説明」を求められる事態が頻発している。そして「説明をする」と言ってしないこともしばしば。
民主主義では、議論を経て最終的に多数決を行う。議論ではきちんと理由を示して相手方に納得してもらうことが必要。政府対野党や国民、都道府県や市区町村では執行部対議員や住民。政府や執行部側だけでなく、丁寧な説明が求められるのは野党なども同様。ただし情報量が多い側がより丁寧な説明をする必要が当然ある。
賛否両論ある場合、反対の立場の人を納得させるのは困難。ただ、当事者でない人の多くが説明を受け入れるなら、政府や執行部の方針・施策の後押しになる。
尾鷲市でも紀北町でも、ごみ処理施設問題をはじめ丁寧な説明が求められている施策がある。質問した議員に向けてだけでなく、住民に分かりやすい説明を求めたい。
(M)