パワハラ問題が全国で後を絶たない。ハラスメントをなくすために率先垂範しなければならない立場にある首長が職員に暴言を吐いたとして連日、報道される。球界でも信じられないような行為が明るみに出て、ハラスメントに対する意識の欠如が浮き彫りになった。
元衆院議員の杉村太蔵さんがいいコメントをしていた。一つは「本当に素敵なリーダーは常に機嫌がいい」。もう一つは米国の学者の論文にあるという「立場が下の人への礼節を持つ人が多い企業ほど成長する」。
できる人は偉ぶらず、誰にでも謙虚な姿勢で接するということだ。「みんなのおかげで会社がある」と謙虚な姿勢の上司なら、働きやすく仕事の効率が高まる。
愛知県東郷町の町長は言葉の暴力のみならず、職員の前で机を蹴り飛ばした過去の疑惑も浮上した。このお方は「実るほど頭を垂れる……」という言葉を知らないようだ。人間も偉くなればなるほど、謙虚で腰の低い人間にならないといけない。これまで長い人生でいったい何を学んできたのだろうか。
(N)