那智勝浦町の町政懇談会が24日~26日の3日間、6地区であった。那智地区では、住民から区で負担している街灯費用について、他の区では全く払っていないところもあるとし、公平性に疑問の声が上がった。
街灯費については、今年8月に新宮市の三輪崎区も市長に全額負担を要望するなど、動きが見られる。人口減で区費が少なくなる一方、支出の大きな割合を含める電気代が痛手となっている。住民の声に対し町当局は、街灯には町管理のものと区が必要を感じて設置した区管理のものがあるとし、町の街灯管理について見直す中で区管理分のあり方の見直しも検討すると応じた。
そもそも街灯は区が設置したとしても使うのは区民のみではない。街灯費負担の議論の要には、そういった公共性のあるものを一部の町民だけが負担しているという事実があるのではないか。自治会が必要と感じて設置しているのなら、それは住民ニーズの一部でもあり行政が課題とすべきものと考えられる。
この問題は氷山の一角。担い手も不足する中、これからは自治会のあり方そのものの見直しが必要になりそうだ。
【稜】