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不連続線「カメラが壊れた」

 記者になって初めて買った一眼レフが壊れた。だいたい6年間、寿命としては順当であるらしい。

 決して扱いが良かったとは言えない。きほく七夕物語では銚子川の水を被ったし、三木里で体ごと砂浜にダイブしたこともある。去年の市民花火大会、今年の港まつりの雨の中の撮影でともに一時的に電源が点かなくなったのは名誉の故障というべきか。

 ヤーヤ祭りで21年ぶりの星祭りを決めて抱き合って喜ぶ射手らを捉えたのも、どんどん低くなっていく火力発電所の煙突の姿を収めたのも、このカメラだった。コロナで記事がなく、明るい話題にと雨上がりの空で虹がないかと、レンズを覗き込んで探し回ったのも今となってはいい思い出ではある。この地域の人たちをたくさん撮ってきた、と改めて思う。

 必要不可欠な道具なので買いに走り、同じ型の中古品を手に入れることができたが、やはり前の物ほどまだしっくりこない。4年ぶりの大名行列が行われる八幡祭が迫る。早く慣れて、絶対にいい写真を撮らなければ。

(R)

      9月 6日の記事

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