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衣装合わせ本番へ 市民ミュージカル 9月10日 丹鶴ホールで開演

 新宮市周辺地域の住民らで作る市民ミュージカル「新宮城物語~丹鶴姫の物語」の本番に向けて2日、同市井の沢の萩原きもの総合学院で、主要キャスト4人の衣装合わせがあった。時代考証も踏まえつつの着物選びで、いくつかの候補の中から場面の状況や着脱に使える時間、キャラクターイメージ、全体のバランスなどを考慮しながら相談して決めていった。本番は10日(日)午後1時から、丹鶴ホールで行う。開場は開演の30分前からで、入場無料。一般社団法人熊野新宮ミュージアム主催。

 同ミュージカルは、新宮城主だった水野家の入部400年を記念して2020年3月に新宮高校で上演する予定だったもの。コロナ禍で開催が延期となっていた。
 
 ストーリーは史実にフィクションを交えたオリジナルで、もしも水野家が入部した日が新宮秋祭りの最中だったら、という内容。丹鶴姫は語り部として登場し、新宮節や太鼓演奏、御船祭の様子なども挿入。新宮の歴史を振り返ると共に、地域の祭りにも関心を持ってもらおうと工夫を凝らした力作。約50人が熱演する。
 
 この日の衣装合わせには、水野重仲(殿様)役の西庄英二さん、正室役の夏山莉加さん、丹鶴姫役の下岡有希さん、徳川家康役の下岡豊さんの4人が参加した。1人ずつ衣装を合わせて確認し、いくつかの色や柄の中から合うものを相談しつつ選択。女性キャストはかつらも合わせた。
 
 水野役の西庄さんは衣装を着て「モチベーションが上がった」。市民ミュージカルに携わって12~3年になるが、殿様という初めての役どころに「まだつかめていないところがあるが、リハーサルを含め残りの稽古で、周りも巻き込んで見せられるようにしたい」と話し、「新宮にこんな城があったのかと見て、楽しんでもらえたら」と語った。
 
 脚本を務める由香専務理事は「新宮のいろんな歴史文化を詰め込んでいる。こんなものもあるよ、と伝えたい。若い人たちにも知ってもらえたら」とした。今後稽古を重ね、前日の全体リハーサルも通して完成を目指す。なお、当日は萩原きもの総合学院が着付けスタッフとして携わる。
 
 なおこの日、衣装合わせの前にメンバー有志で市内の水野家墓所と東仙寺内、丹鶴姫の墓にお参りし、舞台の報告と成功祈願を行った。
 

      9月 6日の記事

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