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社説「議員には公式HPの監視も」

 4月の統一地方選で改選となった新宮市議会は18日に初の臨時会を開く。現職9人、新人6人という新たな顔触れの議員が4年間の仕事をスタートさせる。「市民ファースト」を念頭に、当局と是々非々の議論が展開されるような議会を望みたい。

 市民の代表として市政に関わる市議の仕事の大きな柱は2つ。一つは、市民の意見や要望を代弁し、それを市政に反映させること。もう一つは市長はじめ市当局の予算執行や仕事ぶりをしっかりと監視すること。全ては市民サービス向上のため、年に4回ある定例会の会期中だけでなく、一年通して働くことが求められる。そのために毎月の報酬(給与)、さらに年2回の期末手当(賞与)が支給される。

 「監視役」という仕事では、市当局が運営するホームページにも着目してもらいたい。今月8日から、新型コロナの感染症法の位置付けが季節性インフルエンザと同じ「5類」に移行となり、入院患者への面会を原則禁止していた公的医療機関でも規制を緩和し、条件付きで面会できる措置としている。面会を我慢してきた家族らにとれば待ちに待った状況だったが、新宮市立医療センターのホームページでの周知が遅れたことに疑問の声が上がった。

 8日朝の時点で、医療センターのホームページは更新されず面会に関しては古い情報のままだった。その後更新されたが、本来であれば、8日当初から最新情報が閲覧できる状況にしておかなければならない。また、レイアウト(見やすさ)に関する工夫もほしい。御浜町の紀南病院のホームページでは、トップ画面で黄色背景に赤文字で「面会について」と一目で分かる表記にしているが、医療センターは「新型コロナ関連のお知らせ」をクリックしないと面会情報にたどり着けない。細かな部分かもしれないが、かゆい所に手が届くサービスを意識することが大切では。

 コロナ禍が明け、これから観光客も大勢訪れる。旅先で何かを調べようとするとき、公的機関のホームページを頼りにする人は多い。長い間更新されていなかったり、最新情報が載っていなかったりするとイメージダウンにつながりかねない。議員にはその辺も意識した上で、「監視」の仕事に努めてもらいたい。

      5月12日の記事

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