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不連続線「新聞というビジネスモデル」

 紀伊長島郷土資料室の企画展で、新三重新聞、護国新聞、紀州ジャーナルと、長島で発刊されていた過去の新聞を読むことができた。

 昔は原稿用紙に書きながら活版に活字をそろえ、写真も現像していたら撮影に失敗していた、ということもあったと聞いている。先人の技術は、すごいとしか言いようがない。

 日本新聞協会によると、昨年の新聞の発行部数は3084万部で、10年前からは1700万部が減少し、新聞離れが加速していることが読み取れる。要因は全国紙と地方紙などそれぞれ異なる。個人的な目下の課題は、人口減少と高齢化による市場そのものの縮小であり、新聞に限らず大多数の地方の業者の悩みの種ではある。

 バッと広げてさまざまな見出しが飛び込んできて、求めていなかったニュースを得やすいのが紙の新聞の強みで、これをデジタルで行うのは難しい。今後は紙媒体とデジタル化の融合が課題となるが、どのような形が理想的なのかは正直見当もつかない。ただ、媒体やあり方がどうであれ、「いま伝えなければならないことを、いま、伝える。いま言わなければならないことを、いま、言う」という先人の名言が響いた。

(R)

      3月 2日の記事

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