尾鷲市の新野球場の配置レイアウトがこのほど、市議会行政常任委員会で示された。併せて、野球場予定地周辺の6か所で行ったボーリング調査の結果も説明があった。道路橋示方書の基準による調査結果について執行部は、避難施設ではないことを理由にレベル1(震度5程度)では液状化の危険は「かなり低い」「低い」だったと説明した。
説明によるとレベル1は「その構造物の耐用年数中に一度以上受ける可能性が高い地震動」に対応するという。レベル2は「その構造物が受けるであろう過去・将来にわたって最強と考えられる地震動」に対応しており、震度6強程度の揺れが該当する。こちらは液状化の危険が「極めて高い」という評価となっている。
現野球場は昭和62年3月に完成している。新球場も当然、30年は使うことになるだろう。なお、防災科研の「J—SHIS」マップで火力発電所跡を調べると、30年以内に震度6強以上となる確率が54%ある。
地盤改良などで対応できるだろうし、耐用年数中に大地震が発生しない可能性もある。整備に向けた考え方を市民にしっかり説明し、理解を得て取り組んでもらいたい。
(M)