私は、横領ができる町に住んでいる。
那智勝浦町の元職員(30代男性)が公金280万2096円を令和3年11月から今年1月にかけて、所属していた会計課と建設課で、少しずつ着服していた。私も税金を納めてきた那智勝浦町民。社会情勢が難局を迎える今、何を置いても地域のため、住民のためにと働いてもらわなければならない町職員がみんなのお金に手を付けていたという事態には、怒りよりも責任追及よりも、危機感が募る。
横領する人がもちろんよくないが、若手の男性職員が”やろうと思えばできる”状況にある役場の体制にこそ疑問を感じる。会計処理に第三者が誰も目を通していなかったのか。今回の件は1年以上着服し続けてもなお、本人が言い出すまで発覚しなかった。
なぜ起きたのか、次起きないためにどうするのか、より具体的な説明をしてほしい。本人が言い出さなければわからないのだ。一町民としては正直、今も誰かやっているのではないかとすら考える。本人を懲戒免職にして、管理職の給料を数か月10分の1減らした後、まるで何もなかったかのようにされてしまうような気がしてならない。
【稜】