年末の12月議会が終わると、元日特別号の編集作業が佳境となり、さらには首長の新春インタビューがある。設けられた時間は1時間ほど、担当の紀北町のトップに対し、普段疑問に思っていることや施策のねらい、将来の展望などを直接聞ける貴重な機会となっている。
組織としての紀北町について、尾上壽一町長は個人名やプロジェクトを挙げ、具体的なエピソードも交えながら「熱心によくやってくれている」と語っており、よく見ているものだと思った。
多気町などと協同するデジタル田園都市やスーパーシティ構想の具体的な効果はデータ連携基盤の整備以外は未知数だが、「デジタルもインフラであり、町としてきちんと整備しなければならない」と語っている。また、デジタル観光マップの導入には想像以上に乗り気という印象。「観光については紀北町が引っ張るぐらいのつもりで進めていきたい」と話す。
個人的な考えだが、巨大な宿泊施設であるヴィソンは観光地として確立している伊勢志摩から宿泊客を奪う形となり、利益相反の関係にある。ヴィソンの伊勢志摩以外でのマリンレジャーの連携先として、紀北町は十分に可能性があるといえる。
(R)