来春の選抜高校野球大会(春の甲子園)の重要な参考資料となる、秋季近畿地区高校野球大会の県二次予選に、地元勢では唯一近大新宮高校が勝ち残った。一次予選の4強と、先の新人戦の4強の計8校が近畿大会に出場できる3枠をかけて10月1日から、紀三井寺公園野球場で熱戦を繰り広げる。
近大新宮は初の近畿出場を目指す。初戦は今春の選抜でベスト8に入った市和歌山。新人戦は決勝で智辯和歌山に敗れたものの準優勝で、新チームでも存在感を示している。一方の近大新宮も一次予選の代表決定戦では、初芝橋本に終盤の8回に逆転勝ちを収めるなど粘り強い。今夏の選手権予選でも主戦を務めた大槻投手が試合をつくり、好機で着実に得点できれば勝機は十分にある。
近畿大会は2府4県の16校で争う。今年は和歌山が開催県のため3校出場できる。ここで2回勝ってベスト4に入れば選抜当確。簡単ではないが、1県1代表の夏の選手権と違い、同一県から複数校が選ばれる可能性があるのも選抜の特徴。昨秋の近畿で準優勝した和歌山東のように、近大新宮に旋風を起こしてほしい。少し気の早い話だが、応援したい。
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